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Art History and Art Theory

  • 2021年6月26日
  • 2021年6月26日

写真は作品との心理的な距離感の振れ幅が大きいメディアなのか

要約:ART TRACE GALLERY「Crash of Temporalities」で、写真作品と映像作品を同時に拝見した際に感じた、写真に対する心理的な近寄り難い感覚から、写真は収められたイメージによる、作品との心理的な距離感の振れ幅が非常に大きいメディアのように思える。 […]

  • 2021年5月24日
  • 2021年5月26日

搬出アートの定義と作品の成立要件

要約:個展の搬出作業の際に、ひっつき虫を使っていて偶然奇妙な形のオブジェが出現した。そこでこれを「搬出アート」と名づけるとともに、そのような概念の先行事例がまだ存在しないため、私なりにその定義づけを行ない「造形に対する非意図性」「非コンセプト性」との、作品の成立要件を定めた。 前 […]

  • 2020年11月8日
  • 2021年4月22日

ART TRACE GALLERY「カナタのてざわり」感想

先日、最終日にART TRACE GALLERYのグループ展「カナタのてざわり」を見てきました。 企画者でもいらっしゃる橋本佐枝子さんと、コヤマイッセーさん、長谷川美祈さん、馬見塚喜康さんの4人展です。 最終日につき、会場には長谷川さんを除くお三方がいらっしゃいましたが、今回はど […]

  • 2020年7月7日
  • 2021年5月27日

表現・自己表現とミメーシス(模倣)との違い+私の作風の解釈

要約:以前から「アート活動=自己表現」という概念に違和感を感じていましたが、『舞台芸術への招待』のダンスの起源に関する説明により、私の作風は本質的な要素の模倣や再現、つまりミメーシスに近いことが理解できました。 今読んでいる放送大学のテキスト『舞台芸術への招待』に、表現あるいは自 […]

  • 2020年3月13日
  • 2020年3月14日

作家が写された映像がもたらすプレゼンスと不在の感覚〜諸岡亜侑未「Dig up and Build」を例に

諸岡亜侑未「Dig up and Build」のパフォーマンスの感想と関連して、そのパフォーマンスの記録映像から私自身が感じたことを元に、プレゼンスと不在の感覚について考察します。 初日のパフォーマンスを見た直後に感じたこと 感想記事にも記したように、諸岡さんの初日のパフォーマン […]

  • 2020年2月29日
  • 2020年3月1日

お気に入りの作家のアート作品を鑑賞後、味覚や食べ方が一変

KENJI TAKI GALLERYで偶然ヴォルフガング・ライプの作品を拝見した際、「芸術は衣食住とは異なり、なくても生きてはいける、しかし心を豊かにしてくれる」旨の格言を実感するような出来事を体験しました。 30年ぶりに偶然お気に入りのアーティストの作品を拝見 数日前に不思議な […]

  • 2020年2月15日
  • 2020年2月18日

パフォーマンス研究のキーワード – パフォーマンスの概念を拡張し問題意識を高める良書

高橋雄一郎、鈴木健編『パフォーマンス研究のキーワード – 批判的カルチュラル・スタディーズ入門』。 昨年末に葬儀の写真を投稿した祖母の四十九日が今週行われ、その帰省の道中から読み始めている本です。 「パフォーマンス研究」は前衛演劇家により生み出された パフォーマンス研 […]

  • 2020年2月10日

「実験的」作品についての私的理解 – コンセプトの有無による分類

前衛(的)と実験的との違い アート作品に対する評価や感想では、しばしば前衛(的)・実験的という言葉が使われますが、これまで両者の違いがよく分からないまま何となく直感的に使用していました。 そこでこの機会に調べてみると、アートペディアというアートの辞典サイトに次のような両用語の定義 […]

  • 2020年1月31日
  • 2020年1月31日

思考偏重かつ「いま-ここ」を楽しむことを許さないモダニズム的思想が現代アート作家を苦しめている

モダニズムの心性が的確に要約された『サステナブル・ミュージック』の「はじめに」の記述 昨年10月に所属のART TRACE GALLERYで開催されたグループ展「作家と本棚」では、企画者の広瀬真咲さんの提案で、作品と共に参加作家が影響を受けた書籍も設置し、来場者に自由に読んでいた […]

  • 2020年1月22日
  • 2021年6月21日

「平和の少女像」への人々の反応を例に「表現の不自由展・その後」を考察

要約:テレビ朝日「閉ざされた芸術展」の放送内容をベースに、「あいちトリエンナーレ」の企画展「表現の不自由展・その後」を、作品「平和の少女像」を例に「表現の自由」以外の要素について私なりに考察。 テレビ朝日「閉ざされた芸術展」の放送内容をベースに「表現の不自由展・その後」について考 […]