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お気に入りの作家のアート作品を鑑賞後、味覚や食べ方が一変

KENJI TAKI GALLERYで偶然ヴォルフガング・ライプの作品を拝見した際、「芸術は衣食住とは異なり、なくても生きてはいける、しかし心を豊かにしてくれる」旨の格言を実感するような出来事を体験しました。

30年ぶりに偶然お気に入りのアーティストの作品を拝見

数日前に不思議な出来事がありました。

私は1年ほど前より副業でメール便の配達業務をしておりますが、このところ配送物が非常に多くて、仕事をするためだけに生きている様な状態に陥っていました。
ところがこの日は珍しく配送物が少なく6時過ぎには終了し、最後に配達したマンションでギャラリーで目に入ったため展示を拝見することにしました。
アーティストでもありながら、所属ギャラリーの当番以外にアート作品を鑑賞するのは数ヶ月ぶりでした。

そこはKENJI TAKI GALLERYという現代アート系のギャラリーで、現在はWolfgang Laib(ヴォルフガング・ライプ)というドイツ人アーティストの個展が行われていました。
実はこのアーティスト、若い頃にワタリウム美術館の個展「Light Seed」で、ヘーゼルナッツの花粉を床に敷き詰めた作品の美しさに魅了され、今回30年ぶりに偶然また作品を拝見できたのです。

KENJI TAKI GALLERY「ヴォルフガング・ライプ Wolfgang Laib 展」ドローイング作品

味覚や食べ方が一変

不思議な出来事は、この後に起きました。
自宅に戻った後、必要な買い物を済ませてから行きつけの洋食屋で食事をしました。
いつもはこの店で最もヘルシーなレモン醤油のハンバーグを注文しますが、この日はなぜかハンバーグと揚げ物がセットになったメニューを食べてみたくなりました。

これまでも何度か食べたことがあるメニューですが、揚げ物があるためカロリーが気になり、また味も脂物があまり好きではない私には、好んで食べたいと思うようなものではありませんでした。

ところがこの日は揚げ物を一口食べた途端、その美味しさに驚かされました。
さらにその料理があまりに美味しく感じられたからでしょうか、無意識に一口一口よく味わい、普段の倍近い時間をかけて食事をしていました。
つまりこの日はなぜか、味覚や食べ方がいつもと一変したのです。

芸術分野のシンクロニシティ

さらに興味を惹かれたのは、隣の席で印刷会社にお勤めのような若い人々が、今しがた見てきたらしい映画『パラサイト 半地下の家族』の感想を熱く語り合っていたことです。
現代アートと映画とジャンルは違えど、ともに芸術であることから、私には単なる偶然には思えませんでした。

「心を豊かにしてくれる芸術」を実感

よく芸術は衣食住とは異なり、なくても生きてはいける、しかし心を豊かにしてくれる旨のことが言われますが、今回のヴォルフガング・ライプの個展にまつわる体験は、そのことを実感するような出来事でした。
展示は3月21日(土)までです。

追伸) 展示の感想は後日あらためて投稿します。

ヴォルフガング・ライプ Wolfgang LAIB|KENJI TAKI GALLERY

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