- 2019年12月9日
芸術家にとって作品は、自尊心の主要な源泉として機能する「分身」のような存在
一昨日、大学の試験を受けました。今回はその時にまとめたレポートの中から、作品と作者(作家である芸術家)との関係について論じたものを記事に致します。 作品と作者との関係~物理的要素編 作品と作者との関係について、まずは物理的な要素について考える。この場合両者の関係は、主に造形芸術と […]
一昨日、大学の試験を受けました。今回はその時にまとめたレポートの中から、作品と作者(作家である芸術家)との関係について論じたものを記事に致します。 作品と作者との関係~物理的要素編 作品と作者との関係について、まずは物理的な要素について考える。この場合両者の関係は、主に造形芸術と […]
譲原晶子著『踊る身体のディスクール』を参照しつつ、常套句や〇〇性などの慣用句の乱用は、思考や観察眼、感覚などをどんどん退化させかねないことを考察しています。
今回の記事は大学のレポートとなります。事前にこのテーマに取り組むことをSNSに投稿したところ、多くの方から関心を寄せていただきましたので、特別に公開することに致しました。 (読みやすいように改行や見出しを加えています) 論旨 アートあるいはアート作品の定義は、アート業界内において […]
今回紹介したい本は、ミホリトモヒサさんの個展や佐野光子さんの個展の感想でも援用した、青山昌文著『美学・芸術学研究 (放送大学大学院教材)』です。 実在論と近代的な認識論における「美」の概念の違い 美学の類書にはあまり見られない本書の特徴の1つは、西洋社会において中世、すなわち18 […]
今回の記事はアートと社会との関わりについて、大多数のアーティストにとってその典型である展示活動を例に、私なりに考察してみたいと思います。 身近でもアート活動が社会と衝突するようになって来ている 以前に藝大とゲーテ・インスティチュートで開催されたウルリッヒ氏の「西洋的芸術概念とその […]
アーティストが最も理論を求めているという現状 先日紹介した小崎哲哉著『現代アートとは何か』を今も読み進めていますが、同書にとても興味深い現象を紹介している箇所がありました。 それはアーティストが最も理論を求めているという現象です。 確かに私の周囲の、特に20~30代の現代アートを […]
今回は森美術館で開催中の「カタストロフと美術のちから」展に関する記事です。 「カタストロフと美術のちから」展のオノ氏の作品において、来場者の書き込み内容に制限が加えられる 1ヶ月以上前の話ですが、ある芸術セミナーで「カタストロフと美術のちから」展を鑑賞した上で、現代におけるカタス […]
西洋的芸術概念とその解体 ——— 現代アート世界の観察報告。先月開催されたヴォルフガング・ウルリッヒ氏の連続講演で、講演内容は次の通りです。 特別講演|西洋的芸術概念とその解体 ——— 現代アート世界の観察報告 レクチャー1|流行か、政治的アクティヴィズムか —— 現代アーティス […]
明後日に参加する、芸術史ラボ「第4回:社会変革と映像ー20世紀映像表現史」の事前課題をこちらにも掲載致します。 レポート本文 森美術館で開催中の「カタストロフと美術のちから」展の内容を援用しつつ、現代におけるカタストロフの表象不可能性|想像可能性について考える。 ここでの表象の対 […]
今、来週出席する「芸術史ラボ – アーティストとともに編み直す社会と芸術の歴史」の課題図書に指定されたベンヤミンの『複製技術時代の芸術作品』を再読しています。 (森美術館で開催中の「カタストロフと美術のちから展」の鑑賞も事前課題のため、金曜日に観に行く予定です) 最初はオリジナル […]