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個展「症状の肖像」の展示スタイルはインスタレーション

何とか展示プラン通りに設営できそう

今日、11月12日から始まる個展「症状の肖像」の会場であるトキ・アートスペースを下見して来ました。
主な確認事項は次の2点です。
・虫ピンが壁に十分な強度で刺さるか?
・スペースの中央に裸電球をぶら下げるような照明の設置は可能か?

まず虫ピンは、専用の工具を使えば壁にしっかりと刺さり一安心でした。

続いて照明ですが、奥のスペースの中央部分から直接電球を吊り下げることはできませんが、その周辺から電源を取ることは可能でしたので、こちらも何とかなりそうです。

今回の展示はインスタレーション

トキ・アートスペースの外観
トキ・アートスペースの外観(奥に見えるのは野村俊幸展の様子)

なお今回の個展会場のトキ・アートスペースは、ご覧のようにギャラリー部分が半地下のような構造になっています。
ですのでこの構造を生かして、展示空間を薄暗い穴蔵のような雰囲気にしたいと思い、それで前述のように裸電球(白熱電灯)1灯にしようと考えました。

もちろんこのような展示スタイルを採用するのは、作品コンセプトである「症状の肖像」、より具体的には精神的・身体的な症状がパフォーマーの身体を通して顕現する有様を、来場者の方により実感していただくために適していると考えているためです。
(さらに効果音も付け加える予定です)

もっとも照明がそれだけでは、作品である写真プリントは見づらくなってしまいます。
しかし今回の展示スタイルはインスタレーションを予定しているため、それでも何ら構わないと思っています。

私はインスタレーションで最も重視されることは、その場で生じる来場者の体験であり、作品はその体験を喚起するための素材の1つに過ぎないと考えています。
ですから作品がよく見えなくても一向に構わないのです。
いえ、より正確には写真プリント=作品なのではなく空間の方が、もっと言えばその空間で体験される事柄の方が作品なのであり、したがってプリントはその作品の構成要素の一部分と言うべきでしょう。

以前に「鑑賞から体験へ、作品から装置へ」という記事にも書きましたように、少し前からの私の関心はアート作品を展示すること以外の事柄に移って来ています。
今後も物理的・技術的に可能であれば、既存のアートワールドの慣習に囚われない行為を指向して行きたいと考えています。

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