作品「集団自由連想」展示風景

ART TRACE GALLERY「作家と本棚」の自由連想法を活用した無料ワークショップの内容

10月6日(日)にART TRACE GALLERY「作家と本棚」の関連イベントとして開催される、自由連想法を活用した無料ワークショップの詳細をお伝えさせていただきます。

自由連想法とは

先ず自由連想法とは、精神分析家のジグムント・フロイトが神経症の治療のために開発した技法です。
具体的には、心に浮かんで来た事柄(思考、感情、感覚、過去の出来事など)をすべて包み隠さず、治療者である分析家に伝えるというものです。

そしてこのような行為を続けることで、フロイトが「無意識」と名付けた心の領域に抑圧されていた内容が意識化され、それと同時に神経症的な症状も治るというのが彼の想定でした。

ワークショップの趣旨

このように自由連想法とは、本来は心の病の治療のために用いられるものです。
しかしそこで生じているプロセスの中には、これまで意識することのできなかった心の領域に触れる、つまり自己発見の要素が含まれています。

またこれは見方を変えると、普段いくら思考を巡らせても思い浮かばない事柄が意識に上ってくることを意味します。

このように自由連想法とは、自分の中に眠っている潜在的なリソースを活用できる可能性を秘めた、非常にクリエイティブな技法であると言えます。
そこでこの創造性を活用することを目的として、今回のワークショップを企画致しました。

スケジュール

本ワークショップは具体的には次のような手順で実施する予定です。

1. ファシリテーターによる概要説明
2. 参加者の方の自己紹介
3. 田尻による自由連想法の説明
4. プレワークとして、先ずはお一人で自由連想法を体験
5. 連想内容をグループ内で共有
6. グループの他の人の連想を聞いて浮かんだ言葉を伝え、その言葉を付箋紙に書き留めるというように、リレー形式で自由連想法を体験
7. 出てきた連想を一覧し、気づいた点を話し合う
8. 連想ワード一覧の中から一人1つワードをピックアップし、それらのワードを使って「ある人物がある夜に見た夢」をグループ全員で創作する。
(夢という設定が難しければ、架空の物語でも可)
9. 出来上がった夢あるいは物語を発表
10. 田尻から夢分析家あるいは心の専門家として感じたことを共有
11. ファシリテーターによる、まとめと締めの挨拶

参加資格・参加費

参加資格に特に制限はありません。クリエイティブな活動に携わっている人に限らず、どなたでもご参加いただけます。
むしろこれまであまり創造的なスキルを活用されて来なかった方が、ご自身のそのような側面に触れる機会となることを切に願っております。

また今回は試験的な運用につき、参加費は無料です。

会場・開催日時

ワークショップの会場は、展示会場と同じART TRACE GALLERYです。
〒130-0021 東京都墨田区緑2-13-19 秋山ビル1F

また開催日時は次の通りです。
10月6日(日) 14:00~16:00

お申し込み方法

9名の定員を設けているため、開催日前日までにご予約いただけますでしょうか。
予約申し込み先:atelier-motif@mg.point.ne.jp(担当/田尻)
お問い合わせも、こちらまでお願い致します。

作品「集団自由連想」展示風景
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