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東京芸術劇場へトークを聞きに行ったついでに、ジュンク堂で現代アートと舞踏の本を購入@写真日記

今日、池袋の東京芸術劇場へディレクターズ・ラウンジを聞きに行ったついでに、ジュンク堂で現代アートと舞踏の本を購入しました。

『現代アートとは何か』『ソーシャリー・エンゲイジド・アートの系譜・理論・実践』『欲望と誤解の舞踏』

小崎哲哉著『現代アートとは何か』

まず一番上の『現代アートとは何か』は、タイトルから現代アートの定義や本質などに関する理論書をイメージされるかもしれませんが、実際の内容はもっとくだけたもので、アート・ワールドやアートと繋がりのある様々な立場の人が、アート作品や情報とどのように関わっているのかを取材したものです。
ですから読み物風の体裁をとっており気軽に読めるため、最新のアートの動向を知りたい方にオススメです。

特に先週藝大で開催されたヴォルフガング・ウルリッヒ氏の一連の講義を聞き逃した方には、アート史を参照しない人々の台頭など、ウルリッヒ氏が指摘していた事柄の一部が掲載されていますのでオススメです。

アート&ソサイエティ研究センター SEA研究会編『ソーシャリー・エンゲイジド・アートの系譜・理論・実践』

続いてその下の『ソーシャリー・エンゲイジド・アートの系譜・理論・実践』は、一昨日参加した芸術史ラボの第4回で、講師の映像作家の藤井光氏が紹介していた本です。

ソーシャリー・エンゲイジド・アートとは、同書によれば「社会との深い関わりを志向する芸術実践」のことを指しますが、既刊の『ソーシャリー・エンゲイジド・アート入門』よりもむしろ平易に感じられたので、こちらを購入しました。

60年代から70年代にかけてアメリカで登場したソーシャリー・エンゲイジド・アートの今日まで続く流れが、とても分かりやすく書かれています。

シルヴィアーヌ・パジェス著『欲望と誤解の舞踏』

一番下の『欲望と誤解の舞踏』は、日本で誕生した暗黒舞踏をはじめとした舞踏が、瞬く間にヨーロッパを席巻した当時の状況を扱った本ですが、単に史実に留まることなく、その異文化からもたらされた革新的なダンスを何とか理解しようと、自分たちが依って立つ(西洋の)芸術理論を駆使する様子がとても興味深く購入しました。

撮影メモ

最後に撮影メモです。薄暗い店内で、しかも逆光になる席だったため、背表紙の部分を少しでも明るくしようと斜めにして撮りました。
しかしそれでは少々絞ったところで背表紙全体にピントが合うわけもなく、そこで著者名の部分は捨てて、最も重要と考えられるタイトルに絞ってピントを合わせました。

紹介文献

小崎哲哉著『現代アートとは何か』、河出書房新社、2018年
アート&ソサイエティ研究センター SEA研究会編『ソーシャリー・エンゲイジド・アートの系譜・理論・実践』、フィルムアート社、2018年
シルヴィアーヌ・パジェス著『欲望と誤解の舞踏』、慶應義塾大学出版会、2017年

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