今回の記事は、今後の作品の構想についてです。
前回TOKI Art Spaceで開催された「THE LIBRARY 2019」と、次回ART TRACE GALLERYで開催される「作家と本棚」には、精神分析の創始者のフロイトが神経症の治療のために開発した自由連想法を援用した作品を制作しました。
関連ページ:作品《集団自由連想》のコンセプト
そこで今度は、フロイトと共に一般の方にもよく知られるユングの技法を活用した作品を作りたいと考えています。
自由連想法とアクティブ・イマジネーションとの違い
自由連想法は個人的無意識と呼ばれる、その人自身が気づかない心の領域を意識化することを狙いとした技法です。
一方ユングが開発したアクティブ・イマジネーションは能動的想像と訳されますが、こちらは集合的無意識と呼ばれる人智を超えたスピリチュアルな領域の意識化を目指す技法です。
またアクティブ・イマジネーションは、単に無意識を意識化することのみならず、長期間イメージを追い続けることで物語が展開して行くことも狙いとしています。
より具体的には脳裏に浮かんだイメージを捉え続け、なおかつそのイメージが変化して行く有様も追い続けて行きます。
アクティブ・イマジネーションの作品化
しかしこのままでは私しかそのイメージを見ることができませんので、そのイメージに追随するように私自身がその展開を模倣することで、無意識的なイメージの顕現を試みる予定です。
したがって作品の形態としてはパフォーマンス・アートに近いものになる予定です。
差し当たっては、それをいきなりどこかで上演するのではなく、自宅で動画撮影を行い映像作品としてYouTubeなどにアップする予定です。
そうして先ずは反響を見てみたいと考えています。
追伸)この記事を書いてから5年後、ようやく作品が完成いたしました。
映像作品「心の眼 2024.01.18」
次のページでは、このような作品を作ってみたいと考えた動機について記事にする予定です。
アクティブ・イマジネーション参考文献
老松克博著『無意識と出会う ユング派のイメージ療法—アクティヴ・イマジネーションの理論と実践1』、トランスビュー、2004年