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ヒルダ・パラフォックス展覧会「メキシコから日本へ:11864キロの旅」感想〜画材の使い方がユニーク

ヒルダ・パラフォックス展覧会「メキシコから日本へ:11864キロの旅」展示画像1

昨日、最終日に駆け込みで、市ヶ谷のインスティトゥト・セルバンテス東京のヒルダ・パラフォックス展覧会「メキシコから日本へ:11864キロの旅」を見て来ました。
メキシコ人アーティストのヒルダ・パラフォックス氏が、日本の尾道市で滞在制作した作品展です。

なお展示タイトルにある11864キロとはメキシコと日本との距離を表していますが、先日拝見した「近くへの遠回り―日本・キューバ現代美術展 帰国展」のテーマも、奇遇にも距離でした。

ヒルダ・パラフォックス展覧会「メキシコから日本へ:11864キロの旅」展示画像2

私の尾道のイメージは大林監督の尾道三部作のイメージが強いため、パラフォックス氏の作品を拝見しながら「どの辺りが尾道(らしさ)なのだろう」と思いましたが、今話題となっているウェス・アンダーソン監督作品『犬ヶ島』の内容が示しているように、外国の方が感じる日本のイメージが大きく異なっていたとしても不思議はありません。
もちろん私の尾道のイメージも、恐らく地元の方とはかなり異なっているでしょう。

ヒルダ・パラフォックス展覧会「メキシコから日本へ:11864キロの旅」展示画像3

個人的にパラフォックス氏の作品で興味を惹かれたのは画材の使い方でした。
上の作品は布に鉄粉と木炭で描いたものですが、絵の具以外の画材でこれほど真っ黒に塗られた作品はあまり見かけた覚えがありません。

ヒルダ・パラフォックス展覧会「メキシコから日本へ:11864キロの旅」展示画像4

またこちらは同じような描き方の作品でも、用いられているのはです。
墨といえば、水墨画に代表されるように、水で薄めた時に生じる淡いトーンを生かした作品を見かけることがほとんどのため、このように墨で漆黒の黒を表現する手法に驚きました。

なおインスティトゥト・セルバンテス東京では、ヒルダ・パラフォックス氏の他にフェデリコ・ウリベ氏の個展も開催されており、こちらは8月20日まで開催されています。
個人的にはウリベ氏の作品により感銘を受けましたので、こちらも近々感想を投稿する予定です。

インスティトゥト・セルバンテス東京 ヒルダ・パラフォックス展覧会「メキシコから日本へ:11864キロの旅」公式ページ
(展示は既に終了しています)

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