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ART TRACE GALLERY「Take me to your home」では、ウロボロスを表象した写真作品を展示

1月15日(水)から始まるART TRACE GALLERY「Take me to your home」の続報です。

今回のグループ展には、中世の錬金術の書『哲学者の薔薇園』の挿絵をモチーフとした連作の中から、ウロボロスを表象した写真作品4点を展示致します。

ウロボロスとは

ちなみにウロボロスとは、蛇や龍が自分の尻尾を咥えているシンボルで、蛇の夢占いにも書きましたように、神話の世界では永遠や再生、自己充足(自律性)、両性具有などの象徴と考えられています。

自律性が含まれていますので、フォーマリズムをはじめとした純粋芸術思想とも関連したシンボルと言えそうです。

こちらが展示作品の1つですが、この作品にウロボロスの特徴が一番よく表れているように思えます。

作品「メルクリウスの泉」の8つ目の象徴〜ウロボロスの候補作品1

※パフォーマンス協力:舞踏家 相良ゆみ

4という数字は全体性や普遍、調和、完全、個性化の象徴

また今回、作品点数を4点としたことにも意味があります。

数字4の夢占いにも書きましたように、4およびその倍数の数字は、古代の様々な文明において最も完全な数字とされ、また心理学者のユングが個性化と名づけた心の発達プロセスの最終段階においても、曼荼羅と呼ばれるサークル(円)やスクエア(四辺形)をベースとした造形が登場すると言われています。

今回の作品のモチーフとなっている『哲学者の薔薇園』に記された錬金術も、ユングの解釈では個性化のプロセスを象徴するものと考えられているため、その最高度の水準を象徴する4という数字を組み込むことに致しました。

作品は今晩プリントして、本日の夜搬入の予定です。

『哲学者の薔薇園』第1の挿絵「メルクリウスの泉」

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