久しぶりにNADiffへ立ち寄る
先日、専門家登録をしている専門家プロファイルの運営会社エンファクトリーのウェブ・ブランディングのセミナーに参加しましたが、場所が恵比寿でしたので、ついでにNADiffへ立ち寄りました。
NADiffへ行ったのは結構久しぶりです。
あいにく平日のためデヴィッド・リンチの展示は休みでしたが、1Fの書店の品揃えがとても充実していました。
こちらが今回の収穫です↓
『ホンマタカシの換骨奪胎』と『カルチュラル・スタディーズ入門』を購入
現在NADiffでは、鷹野隆大さんの写真集『毎日写真』の刊行を記念して、トークイベントの企画や鷹野さんのセレクトした書籍のコーナーが設けられています。
下側にある『ホンマタカシの換骨奪胎』がその一冊です。
換骨奪胎とは、コトバンクによれば「先人の詩や文章などの着想・形式などを借用し、新味を加えて独自の作品にすること」を意味する熟語ですが、今ちょうど読んでいる『美学・芸術学研究』に出てきた「古代人の模倣」とも符合する内容でもあったため興味を惹かれて購入しました。
またもう一冊の『カルチュラル・スタディーズ入門』は、放送大学の大学院のテキスト『21世紀メディア論』でこの概念を初めて知り、その自己批判的な姿勢に共鳴すると共に解りやすい入門書を探していましたので、この機会に購入しました。
私好みのセレクト
なお『カルチュラル・スタディーズ入門』は芸術の理論書が並んでいるコーナーに置かれていましたが、そこに並んでいる書籍の多くが過去に購入したり、あるいは興味を惹かれるものでした。
このコーナーは『カルチュラル・スタディーズ入門』が芸術の理論書と並んでいるように、ジャンル横断的に関心を広げるような書籍の配置の仕方でしたので、恐らく選者の方と信念や感性が近かったのだと思います。
ですので近くに行った際は、また立ち寄ってみようと思っています。
紹介文献
ホンマタカシ著『ホンマタカシの換骨奪胎: やってみてわかった!最新映像リテラシー入門』、新潮社、2018年
上野俊哉著、毛利嘉孝著『カルチュラル・スタディーズ入門 (ちくま新書)』、筑摩書房、2000年