作品「メルクリウスの泉」の6つ目の象徴〜動物のメルクリウスの候補作品1

作品『哲学者の薔薇園』制作日誌6〜1つ目の挿絵「メルクリウスの泉」の動物のメルクリウスの象徴候補作品

「メルクリウスの泉」の6つ目の象徴〜動物のメルクリウス

作品『哲学者の薔薇園』制作日誌その6。
今回は第1の挿絵「メルクリウスの泉」の動物のメルクリウスの象徴を表現する作品です。

『哲学者の薔薇園』第1の挿絵「メルクリウスの泉」

この象徴も、象徴4「鉱物のメルクリウス」、象徴5「植物のメルクリウス」と同様、上の挿絵の噴水に添えられた銘文の1つがそれに該当します。
この挿絵を収録したユング著『転移の心理学』の説明によれば、霊的な心を持った状態であることから、神々が住まう天上界のような世界ではないかと考えられます。

補足)ユング派の本を読んでいると、動物は原始的な無意識の象徴と解釈されていることが多いため、このような解釈は珍しいように思えます。

作品「メルクリウスの泉〜動物のメルクリウス」の候補作品

そこで四隅の星を象徴する作品で使用した天使の置物を天井から吊るして天上界に見立て、次のような作品を撮影しました。

色調はもう少し改善の余地がありそうです。

参考文献

カール・グスタフ・ユング著『転移の心理学【新装版】』、みすず書房、2016年

作品「メルクリウスの泉」の6つ目の象徴〜動物のメルクリウスの候補作品1
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