作品「メルクリウスの泉」の4つ目の象徴〜鉱物のメルクリウスの候補作品1

作品『哲学者の薔薇園』制作日誌4〜1つ目の挿絵「メルクリウスの泉」の鉱物のメルクリウスの象徴候補作品

「メルクリウスの泉」の4つ目の象徴〜鉱物のメルクリウス

作品『哲学者の薔薇園』制作日誌その4。
今回は第1の挿絵「メルクリウスの泉」の鉱物のメルクリウスの象徴を表現する作品です。

『哲学者の薔薇園』第1の挿絵「メルクリウスの泉」

上の挿絵の噴水に添えられた銘文の1つがそれに該当します。
この挿絵を収録したユング著『転移の心理学』の説明によれば、鉱物のメルクリウスとは前回投稿したカオスの状態の次の段階に相当する無機質界を表します。

作品「メルクリウスの泉〜鉱物のメルクリウス」の候補作品

そこで鉱物の一種であるを用いて、次のような作品を撮影しました(クリックで拡大)。

撮影の際は、無機質界という生物の存在しない状態を考慮して、パフォーマーの方に動きを少なくするように指示しました。
また撮影したカットの中には、立ち上がっているものを含まれていましたが、後でPCで確認すると立ち上がった姿勢からはそれだけで生物の存在感が強調されるように感じられたため、それらをすべて除外してこの2作品だけが候補に残りました。

参考文献

カール・グスタフ・ユング著『転移の心理学【新装版】』、みすず書房、2016年

作品「メルクリウスの泉」の4つ目の象徴〜鉱物のメルクリウスの候補作品1
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