写真家 田尻健二のウェブサイト(Ver.3)。撮影した写真・展示情報・写真をはじめとしたアート情報などを掲載。今後の展示予定:2019年10月2日~10月9日 ART TRACE GALLERY「作家と本棚」

非自己表現的な展示(グループ展)の構想

昨日お風呂でうたた寝した時に、次のリンク先にあるような夢を見ました。
言語が異なると意味も違ってくる@夢日記・夢分析

短い夢ですが、この夢の内容から、それぞれの国の言語には、他国の言語に容易には翻訳できない独自の意味合いのものがあり、それゆえ無理矢理翻訳しようとするとニュアンスが違って来てしまうことを連想しました。
そしてこの連想から、さらに次のような展示(グループ展)の構想を思いつきました。

参加作家には非自己表現性が求められる

その構想とは各参加作家が自己表現欲求を敢えて抑制し、自らの心や体を触媒のように機能させて作品を制作するというものです。
具体的には自身と関連した次のような事柄について徹底的にリサーチし、そこから得られた本質的な要素をできるだけ純粋に体現する形で作品を制作するというものです。

・自身が属する文化(国や地域、身近な、あるいは深くコミットしているコミュニティなど)
・自身が作品制作で用いているメディア
・その他の自身と関連した事柄

文化的な要素の本質的な差異が明らかとなるような展示

前述の制作方針に基づき、主に次の2つの展示プランが考えられます。

1. 作品で取り上げるテーマを決め、それを前述のような非自己表現的な制作手法で具現化する。
2. テーマを決めずに同様のことを行う。

1のプランでは冒頭の夢の内容のように、特定の事柄が文化的な差異により如何に異なった形で表出されるのかが明らかとなることが予想されます。
それに対して2のプランでは各文化の本質的な差異自体が明確になることが予想されます。

また1のプランを採用するにしても、文化的な要素の選択を参加作家の自由意思に任せると、雑多な印象となり各文化的な要素間の差異が分かりづらくなってしまう恐れがあるため、次のように系統立てた方が良いように思えます。

・国内の地域別
・国別
・身近な、あるいは深くコミットしているコミュニティ別

このように系統立てて展示プランを練ることで、文化的な要素間の比較がより容易になることが予想されます。
また自身が深くコミットしているコミュニティをリサーチし、それを作品作りに活かす試みはあまり類を見ないことから、どのような展示になるのか個人的に非常に興味深いです。

次のページでは、今回の非自己表現的な展示の構想に対する懸念事項を掲載致します。




写真家 田尻健二
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