2019年の作家活動の振り返り – より主体的に展示活動に関わるように変化

もうじき年が変わりますので、今年一年の作家活動を振り返ってみることに致しました。

ラテンアメリカ諸国を除く海外展示がなくなる

今年一番の変化は、Einstein Studioからのオファーが来なくなったことで、欧米や中東、アジアなど、ラテンアメリカ諸国を除く海外展示がなくなってしまったことです。
このため当初は落ち込みましたが、その後は幸いにもコロンビアのキュレーターのTakaaki Kumagaiさんが所属するSIN|CENTROを通じて、コロンビアをはじめとしたラテンアメリカ諸国での展示機会に恵まれることになりました。

また国内でも、それまで鑑賞者の立場でしかなかった曙橋のS.Y.P Art Spaceの展示に参加できるなど、新たな展示場所も生まれました。こちらはその搬出時の写真です。

ですので、展示場所は様変わりしましたが、これまでと同様に展示機会に恵まれ、お陰様で引き続き充実した作家活動を送ることができました。

所属のART TRACE GALLERYでの変化

もう一つの変化は、所属のART TRACE GALLERY(アートトレイスギャラリー)に関することです。
こちらは徐々に生じている変化ですが、所属年数の異なるメンバーの何人かに、ギャラリーの運営に関して非常に積極的な方がいらっしゃり、展示や運営面で次々と新たな試みが行われるようになって来ています。

またこうした方々に刺激を受けたのでしょうか、私自身もメインのウェブ作業の他に、自分から申し出て企画や資金調達の業務も兼任するようになりました。

より主体的に展示活動に関わるように変化

以上のような環境要因の変化が私にもたらしたものは、主体性の増大でした。

昨年までは国内外に数多くのコネクションを有するEinstein Studioの企画に参加することで、金銭的にはかなりの無理をしながらアートフェアに出品し続けていました。
その結果、国内の展示よりは作品が売れるようにはなりましたが、残念ながら知名度が目立って向上した訳ではありませんでした。
また作品が複数点売れたアートフェアでも、収支は常に赤字でした。

しかし今年はそのコネクションが失われたことで、お金を投じる代わりに自分自身のリソースを活用する比率が飛躍的に高まりました。
また一つ一つの展示機会に、これまでよりも丁寧に関わるようにもなりました。

こうして昨年よりも主体的に展示活動に関わるようになったことで、アートフェアでの展示機会は失われてしまったにも関わらず、今の状況の方がむしろ充実感を味わえているような気がしています。

次のページでは、来年になりますがその要因を探ってみる予定です。
では皆様、どうぞ良い年をお迎えくださいませ。

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