レオナルド・ダ・ヴィンチの作風と真逆の肖像画作りを試みたところ、プロンプトの内容を忠実に解釈したと考えられる、非常に奇抜なポートレイト写真が生成されました。
レオナルド・ダ・ヴィンチの作風と真逆の肖像画作り
今年の展示予定で画像生成AIを利用した作品作りについて触れましたが、具体的には特定の作家の作風を模倣するのではなく、むしろその作風と真逆のような作品を作ってみたいと考えています。
そこで今回は、この世で最もよく知られた芸術家の一人と考えられるレオナルド・ダ・ヴィンチを取り上げ、ダ・ヴィンチの画風と真逆のような作風の肖像画を作ってみました。
使用ツールは、お勧めのEmbeddingの記事で紹介した、Stable Diffusionです。
ダ・ヴィンチの肖像画のスタイルを否定した画像生成
まず次のような設定で画像を生成してみました。
プロンプト:1 woman
ネガティブ・プロンプト:Leonardo da Vinci portrait style
生成された画像は、現在風のメイクをした女性の写真でした。
おそらくネガティブ・プロンプトの入力内容によって、ダ・ヴィンチの作風のみならず、メディアとしての絵画も否定されてしまった結果なのでしょう。
その意味でAIは、プロンプトとネガティブ・プロンプトの内容に忠実に従い画像を生成したと言えるでしょう。
人間が思いつかないようなデザインを生み出す生成AI
余談ですが、女性のファッションは、人間がとても思いつかないような奇抜なデザインとなっていますが、これはプロンプトであまり具体的な指示を与えていないためであり、画像生成AIでは、斬新な発想を求める場合は、今回のようなアバウトなプロンプトの入力が推奨されているようです。